2004年(平成16年)
「桜プロジェクト」をスタートしました。

「慰霊」と「感謝」の願いを込めて

タイ国の国境沿い僻地での
ボランティア活動を続けていたある日

山間部のゲストハウスで
ふと見上げた目線の先に
古い鉄兜があった。

「旧日本兵」の遺品と知るのに
時間はかからなかった。

第二次世界大戦後の
一端と出会った瞬間だった。

そこは、
静かに佇む片田舎の
「クンユァム」という村だった。

この村には戦争博物館があり、

当時のクンユァム警察署長が、
着任の挨拶で村落を巡ったときに、

多くの家に残された
旧日本兵の遺品があるのを知って、

このままでは
散逸してしまう危惧を感じたので
買い集めて展示したそうだ。

この地には、
旧日本兵の駐屯した場所もあり、

当時を知るタイ人が
健在でいることも知った。


どうしても叶えたい夢が芽生えて
towards your dreams

幾度か現地を訪問し、
苦難の実体験を
語ってくれるたびに

二度としてはいけない戦争と、
現地で無念の死を遂げた兵士の為にも、

平和のシンボルと慰霊の念をこめて、
現地に「桜」を植樹したい
という思いは増幅していくばかりだった。

「桜プロジェクト」をスタート
start of sakura-project

そして、
2004年(平成16年)

「慰霊」と「感謝」の願いを込めて、
博物館の周囲に桜を植樹する、
「桜プロジェクト」をスタートしました。

いつか一緒に
花見ができることを
念じながら皆で汗を流しました。

こちらも手探りで
始めた活動でした。

桜の苗が何度か
台風や雨で流されましたが
少しづつ前に進んでいました。

植樹しに現地へ訪問するたび
村人たちも快く手伝ってくれました。

ボランティア活動開始から
30年経過した頃には残った会員は
8名程になっていました。

2021年。
桜プロジェクトメンバーは
高齢化や病気、コロナ過によって

「皆でもう一度桜を見に行こう」
と願いながら
空の上から見守るかたちになりました。

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2022年(令和4年)現在
2022, as of now

2022年(令和4年)現在
会員も4名となり、
限られた人数での活動しかできませんが、

その想いを引き継いで
できることを続けていきます。